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ユニバーサルデザインは、多くの方が公平に利用でき、分かりやすい情報表示や間違った使用を防ぐデザインなどを施した製品・建物・環境などで使用され、主に公共施設等で見かけることができます。
こうした取り組みは、製品デザインや建築デザイン等で活用されていますが、情報を取り扱う私たちにも行動できるユニバーサルデザインがあります。
それは、NPO法人メディア・ユニバーサル・デザイン協会の「メディアユニバーサルデザイン」です。
メディアユニバーサルデザインは、情報を扱う「メディア」に特化したユニバーサルデザインで、印刷物を含め、多くの方に見ていただく情報を表示するのに必要な知識です。
私たちが取り扱うメディア(印刷物等)は視覚から情報を得るものですが、例えば色弱は日本国内に320万人以上(日本人の20人に1人)、高齢者に多い白内障は120万人から140万人といわれており、多くの方に見ていただくことができるメディアを作成する際には、色の見え方に関する知識は欠かせないものとなっています。
当社では色の情報のほか、視覚から得られる多くの情報に配慮したメディアをご提供するため、メディアユニバーサルデザインの資格取得を推奨しています。
メディアユニバーサルデザイン資格取得により、
見やすさ:明度差をつけた配色や区別しやすい色の組み合わせを行なうほか、色情報を得やすい色面積の確保やハッチング加工により見やすさに配慮します。
読みやすさ:大きめのサイズやフォントの種類、字間や行間の工夫を行なうほか、読みやすいように考えられたユニバーサルデザインフォントを利用します。
分かりやすさ:難しい漢字へのふりがなや用語の説明をつけ加えるほか、やさしい言葉やイラストによる解説、ピクトグラム(マーク)の使用により分かりやすさを演出します。
といった視覚情報に配慮したメディアの作成に理解を深めることができます。
こうした取り組みから、2023年2月現在、M U Dディレクター(メディア・ユニバーサルデザイン旧2級)8名、M U Dアドバイザー(旧3級)64名が取得。
デザイン・制作部門以外に営業の取得者も20名以上在席し、製作・支援体制を整えております。
視覚から得られる情報は、印刷物以外にも、看板などのサインやサイネージ、スマートフォンなど多くのメディアが存在します。
正しく情報を伝えるためにも、引き続き視覚情報に配慮したメディアの作成を心掛けていきます。
メディアユニバーサルデザイン資格の詳細につきましては、NPO法人メディア・ユニバーサル・デザイン協会 のホームページをご確認ください。
※2023年6月 資格取得者数を更新しました